すぬぺ自由帳

気がついたらどこかにいるやつ。

瀬戸内海の両岸 (2/6)

3日目朝、この日も朝6時少し前に起きる。4人部屋で気を遣ったせいかアラームより早く目がさめた。7:30から朝食と聞いていたのでそれまでに外湯を済ます。

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気が付けば4回目の道後温泉(本館)。普段はハイカラ通りを抜けて正面のここが入口だが、修理工事中なので左側面に仮設入口がある。
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誰かが足を滑らせたところ。店の名前は夢蔵人、夢旅人に似た何かを感じる。
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入口。火の鳥のエンブレムが目を引く。タオルを買うとついてくるポストカードも火の鳥の柄である。うどん屋にしろ温泉にしろ開店すぐの時間帯は思った以上に混んでいるのが常。修復中だがそれを理由に客足が減っている印象はない。
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旅館のエレベーターホールかどこかから。工事の覆いも屋根まで凝ったデザイン。インスタ映えみたいなのも考慮して誘客維持を行っているようだ。

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朝食バイキング。いつぞやの茶色一色の船内バイキングから比べると(アレが夕食とはいえ)幾分健康的に。

食べる量に対し時間がかかるので空気を読んで腹7分目くらいでフェードアウト。チェックアウトまではなぜか7並べをやっていた。その後は昼のフェリーで出るということしか決まっていなかったので道後で土産を買ってから出る運びとなった。秒で一六タルトを3箱買ったのでえらく暇をすることになったのは㊙情報。
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市駅から郊外電車(高浜線)に乗るものだと思っていたら市駅ゆきをスルーして(JR)松山ゆきに乗ったのでなんや思ったら大手町のダイヤモンドクロスを見たかったらしい。
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高浜へ近づくにつれ海が近くなってくる。これは一駅手前の梅津寺。高浜から港までのバスも出ているが、きっぷをそこまで買わなかったので歩くことになった。それでも10分程度で着いた記憶。道中は漁村に似た雰囲気。
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呉までは2時間ほど。旭洋丸は昨年9月竣工の新造船だそう。雑魚寝の区画も備えるので息抜きにゴロゴロすることも可能。バスではまあまあ見かける天龍工業製の座席だった記憶。
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音戸の瀬戸。かなり狭く直角旋回を要するなど見通しも随分と悪い。この日はこの区間で前方を低速の台船(曳舟)が航行しており抜かせないことから呉の着岸が少々遅れた。
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製鉄所かなにか。呉着岸直前だったので日新製鋼だと思われる。
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呉中央桟橋の隣に大和ミュージアムがあるので下船してすぐに行くことができる。モノが多くても100円返却式ロッカー(大型も)があったのは助かった。近現代史を齧る人間、こういうところは他の人の倍は時間がかかるので半分くらいしかまともに見ていない。
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護衛艦五月雨カレー、ナンとライス選択可。初期艦は五月雨じゃなかった(なのです!でした)。そこまで辛くないのでよかった。
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C2機関のポスター

昨夜発生の広島途中下車問題をここで決着をつける。誰かが呉駅窓口に尋ねたら乗車券は必要というところで話は収まったのだが、広島の改札氏がいまいち理解できていなかったようですんなり出場できていなかった。以下のエントリに纏めてみたものの本編よりボリューミーな仕上がりとなってしまった。

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少し前までは黄色くてやかましいのが走っていたがすっかり近代的になった。一方で以前より短い3両の電車が多数出てきたため混雑はひどくなっているようである。

なぜか広島に来てまでカラオケに入ることになる。余興を先に済ませておくスタイルらしい。非オタばかりなので飲み放題をずっと飲んでいた。

500系で帰るとか言っていたもののそそくさと岡山へ向かっていった。どうやら東海道新幹線に走っていないものなら何でもよかったらしい。
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再び単独行動となり、広島から徳山まで。のぞみが直前にあったが車内で夕食を済ませたい、急いでいないということで500系のこだまで徳山へ向かった。

 

【乗車録】

道後温泉→大手町(伊予鉄[5]JR松山駅前) 2104

大手町→高浜(高浜ゆき) 3303

松山観光港→呉(石崎汽船/広島港) 旭洋丸

呉→広島(快速[安芸路ライナー]南岩国) クモハ226-38

広島→徳山(こだま755号/博多) 526-7204

移動芸人 (2/5)

代役や出演取りやめが半月ほど続いていた推しは休業を発表。こんな情勢だし急がず治療に専念してほしいと願うばかり。

 

限界旅行も2日目。2,3日目の殆どの行程に関与していないので「限界」のニュアンスが普段と異なる気がする。

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5:45くらいに宿を出て瓦町から5分強のうどんバカ一代へ。同年代ほどの集団が先にいたが、あとからどんどん入ってきて朝6時過ぎだというのに満席になった。観光客か地元民かはわからないが、朝からうどんに真剣な人々が集まってくる。案外早朝営業のうどん屋は貴重。
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釜バター(小)+ちくわ。昨夜から数えること3杯目だが、カルボナーラに似たような印象なので飽きはこない。先に注文(うどん)を伝えてからトッピングを別皿に盛り、会計で再び注文を伝えたのちでき次第呼んでくれるという方式だった。
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集合までかなり時間があったので高松駅周辺をうろつく。宇高フェリーも休止になって久しい。

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高松駅(前日夕方撮影)。すまいるえきちゃんも有名になってきた感じがある。れっちゃくんというマシュマロみたいな形をした弟分がいるらしい。
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東京から来た人々を出迎えると、うどんを食うというので通算4軒目のうどんへ。高松駅南側の味庄へ。
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うどんの注文をするとすぐにうどんが出てきて、運動部の10Lくらい入るような水筒(ジャグ)をでかくしたやつに入っている出汁を自分で注いで、トッピング(主に天ぷら)を選んで会計という流れ。他の店よりかは地元の人間がさっと食事を済ます感じの店。

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高松から高知までは2時間少々。昔話やくだらない話をしていたらあっという間についた。2両でちょうどいいくらいの乗車率。
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高知からは路面電車を乗り継いで移動。ありえんほど天気が良い。
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高知城を割とそそくさとみる。外の階段が割ときつくてしんどかったのと、天守閣の中の階段もビフォーアフターにてできそうなほど急だった。
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お昼はひろめ市場でかつおのたたき丼。塩味は地場でしか食べられないらしい。にんにくがジャキジャキしていてよかった。ひろめ市場だがそこまで広めではない。
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高知には3時間も滞在せず松山行きのバスに乗る。4列トイレ付でありえんほど安かった。松山までは2時間40分ほどで途中休憩はない。特にやることもなくめちゃくちゃ眠かったが到着まで耐えた。

瀬戸内運輸、OUCHIになる。
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松山から道後までは20分ほど。特に書くことはない。気が付けば道後に来るのも4回目となった。近所の有馬は別としてかなり行っている部類になってくるのではないか(城崎は2度)。

荷物を置いてから夕食まで時間があったので一旦外に出て、この前日くらいから始まった温むすの駅前ローソンのラッピングと観光案内所を覗いた。

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2018-09 道後 カテゴリーの記事一覧 - すぬぺ自由帳

1年半前はこんなこともあったらしいですよ。このときはイベがあるからって日程を調整した記憶が薄々。

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茶玻瑠の夕食。誰も飲み物を注文しなかったので水で乾杯。豆腐をトリュフ塩で食べるという。前菜は写真の通り、鍋物や刺身、ローストビーフ、揚げ物が出た。
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メニューにはないが、板前さんが現れて今朝獲れた鯛を捌いて炙ったものが出てきた。
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最後の鯛めし。おかわり自由なので余力さえあればやよい軒くらいの勢いで食べたいくらい。

これは余談だが、食事中に翌日の予定を巡り[呉→東京都区内(経由:矢野 新幹線 岡山…)]のきっぷで広島で途中下車できるのかという問題で解釈が一致せず。海田市~広島が重複になるため当該区間の往復乗車券が必要と説いても理解されず、現地で確認をするというところに落ち着いた。

食後は時間も遅かったので大浴場へ向かう。2層構造で上層が展望露天風呂、下層が内風呂と洗い場になっていた。その後は全員でミニバーで一杯してから寝る運びとなった。

 

【乗車録】

高松→高知(しまんと5号/高知) 2122

高知駅はりまや橋(桟橋通五丁目ゆき) 205

はりまや橋高知城前(鏡川橋ゆき) 601

高知駅→JR松山駅(JR四国バス[なんごくエクスプレス]松山支店) 愛媛230あ89-10(647-8910)

松山駅前→道後温泉(伊予鉄[5]道後温泉) 2108

高松港~オリーブと醤油と、時々、うどん~ (2/4)

オトンとうどんって似てね?となったせいでタイトルがネタに走る。正直高松港である必要はない。そして色々あって公開がずれ込んだ。

 

2/5の朝にサンライズで高松に来る友人たちを迎え撃つ必要があり、どういうルートで先回りするかが問題だった。夕方のジャンボフェリーで前入り、夜行便で気持ち早くついておく、南海フェリーで徳島へ回ってうずしおの新しいやつに乗っておく...。結果的に小豆島を経由してから夕方に高松入りしてうどんを食うことになった。ちょうどこの時期にCSで「どうでしょう」の再放送が四国88ヵ所巡拝をやっていたのが主たる原因である。

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乗換案内の指示より1本早い電車で三ノ宮まで向かったのち新快速に乗り換えた。0分接続で遅れたら詰むなと思っていたが、遅れがどうこう以前に単純に接続しなかった。新快速はラッシュを過ぎた時間だったのか本数の割に空いていた。

姫路の改札を出ると正面に姫路城が見えるレイアウトは都市計画的の話題でときどき聞くがよくできていると感心。港へ行くバスは写真の左に見切れているほうの1番乗り場から出る。時々来ていたが決まって東口(ヤバい不動産屋があったほう)に用事があったのでこちら側へ出るのは高架化されてから初めてかもしれない。
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山電の飾磨車庫の脇を通って20分ほどで港へ到着。2階にみなとミュージアムというのがあるがあいにく休館日だった。火曜と年末年始が休みらしい。
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ありえん普通な感じのフェリーに揺られること100分で小豆島の福田港に到着。船首側で静かにぼんやりしていたのに途中からバスツアーのおばちゃん軍団が占拠して安寧を奪われる。船内の売店では軽食なども売っていた。なお、姫路港にも売店はある。

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半ば約束と化したデッキプラン。
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ボロいのを想像していたら想像の5000兆倍新しいバスが来た(現行車種)。思いのほかバリエーションは豊か。安田で乗り換えて丸金前で降りたが...
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うーんこの。またもや定休日。
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周辺一帯は醤油工場ばかりなのでそういう感じの匂いがめちゃくちゃする。仕方がないので坂手方面に適当に歩いていたら直売所を見つけたので入ってみることにした。
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醤油のほか佃煮やドレッシングなどいろいろな商品を取り扱っている。ちょうどバスツアーがきていた。
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しょうゆソフト。しつこくなく後味が醤油。
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あてがいもなく坂手港のほうへ歩いていると、寒霞渓荘のカーブの脇道にみはらしの丘みたいなのがあったので登ってみることにした。写真正面が坂手港でジャンボフェリーの発着がある。
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同じところから寒霞渓荘。いわゆる廃ホテルというやつ。ググれば中に入った画像は出てくるので興味のある方はそちらを。
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来た道を戻って少し脇道にそれるとお寺が見えてくる。88箇所巡拝でおなじみの坊主は小豆島にもいたのだ。
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古江庵の奥に特殊潜航艇基地跡の塔がある。蛟龍(こうりゅう)と呼ばれたもので甲標的丁型と開発段階では呼ばれていた。提督でおなじみのブラウザゲーにも今年の1月に実装されたらしい(このごろやっていないが)。
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同じところから海方向。小豆島は練習場で前線は小勝島(阿南市橘町)にあったようだ。
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しょうず郡しょうど島町という住所になるため言うのが大変。
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坂手から2~30分乗って土庄本町で降りる。手前のオリーブタウン周辺にはホームセンターやジョイフルもあるのでだいたいのものがそろう。土渕海峡は世界一狭いらしい。
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土庄から船で高松へ向かうが、高速艇の乗り場についたのと時間がちょうどよかったのでそのまま乗ることにした。フェリーは少し遠いところから出ているようだ。高松までは30分。

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高速艇のデッキプラン。特に面白みはない。
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高松から高徳線で古高松南まで行ってそこから徒歩で25分ほどで山田屋に着いた。道中の電柱にこれでもかと矢印がついているので、ことでん八栗駅まで来てしまえばまあ迷うことはないだろう。

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冷ぶっかけ大盛。麺のコシがすごくて顎のトレーニングになった。うまい。一連の動きを見ていたのか知らないが、翌日にフォロワーが来ていて少し笑った。
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来た道を戻ってことでんで瓦町まで戻った。3両に増結されていて富山地鉄というべきか381系くろしおの増結ユニットというべきか微妙な感じになっていた。
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うどん2軒目は讃岐つけ麺寒川へ。駅からは少々遠い(美術館とR11の間くらい)ところにある。うどんととり天を合わせるのが定番のようだが、ここでは注文を受けてから麺も茹でればとり天も揚げるできたてがウリのようだ。これで990円と見た目は物足りないが味は納得の一杯。ちなみにこの店はささみの天ぷら。

 

【乗車録】

  →三ノ宮(普通/西明石) クモハ321-8

三ノ宮→姫路(新快速/姫路) モハ223-2173

姫路駅北口→姫路港(神姫バス[94]姫路港) 姫路200か10-40(姫7870)

姫路港→福田港(小豆島フェリー) 第三おりいぶ丸

福田港→安田(小豆島オリーブバス[20]土庄港) 香川200か・663

安田→丸金前(小豆島オリーブバス[1]坂手東) 香川200か・506

苗羽→土庄本町(小豆島オリーブバス[20]土庄港) 香川200か・506

土庄港→高松港(小豆島フェリー[高速艇]高松港) スーパーマリン

高松→古高松南(普通/引田) 1248

八栗→瓦町(志度線/瓦町) 625

海田市・広島間に係る特例の考察

1エントリの中に収めるつもりが大変な字数になってしまったので分離させました。タイトルの通り複雑な規則・規定をがんばって紐解きます。後にこの規則が再び出てきます。

旅客営業規則・旅客営業取扱基準規定

旅客営業規則第16条の2

・次の各号の左欄に掲げる線区と当該右欄に掲げる線区とは、同一の線路としての取扱いをする。

(1)東海道本線山陽本線中神戸・新下関間/東海道本線(新幹線)及び山陽本線(新幹線)中新神戸新下関

(2)東北本線東北本線(新幹線)

(以下略)

 

旅客営業規則第16条の2第2項

・次の各号に掲げる区間内の駅を発駅若しくは着駅又は接続駅とする場合は、線路が異なるものとして旅客の取り扱いをする。

(前略)

(6)三原・広島間

(7)広島・徳山間

(以下略)

 

旅客営業取扱基準規定第151条(分岐駅通過列車に対する区間外乗車の取扱いの特例)

・次に掲げる区間の左方の駅を通過する急行列車へ同駅から分岐する線区から乗り継ぐ(急行列車から普通列車の乗り継ぎを含む。)ため、同区間を乗車する旅客(定期券を所持する旅客を除く。)に対しては、当該区間内において途中下車をしない限り、別に旅客運賃を収受しないで、当該区間について乗車券面の区間外乗車の取扱いをすることができる。

(前略)

安積永盛・郡山間

(中略)

海田市・広島間

(以下略)

 

旅客営業取扱基準規定第151条の2(海田市・広島間に係る区間外乗車の取扱いの特例)

・矢野以遠(坂方面)の各駅と三原以遠(糸崎方面)の各駅相互間を乗車する旅客が、新幹線に乗車(広島・東広島間を除く)する場合は、規則16条の2第2項の規定にかかわらず、三原・広島間を同一の線路とみなして、広島・海田市間において、途中下車をしない限り、別に旅客運賃を収受しないで当該区間について乗車券面の区間外乗車の取扱いをすることができる。

 

例示

 旅客営業規則(以下:営業規則)第16条の2第2項では新幹線単独駅を含む前後の区間(ex,福山・三原間、この場合単独駅は新尾道。※新横浜は東海道本線の駅ではなく横浜線の駅になるのでこの規則に含まれる)は別線として扱われる。原則的には新幹線と並行する在来線は同一路線として扱う(同第16条の2)が、新幹線単独駅を特定の在来線の駅として扱えない(ex,新尾道尾道ではない)ため同第16条の2第2項が適用される。別線扱いになるため、新尾道から糸崎(福山経由)を発売することもできる。

 つぎに、旅客営業取扱基準規定(以下:取扱規定)第151条(分岐駅通過列車に対する区間外乗車の取扱いの特例)を安積永盛・郡山間で考えると、新白河磐城守山間を新白河(新幹線)郡山(東北)安積永盛(水郡)磐城守山と移動した場合、営業規則第16条の2で新幹線と在来線は同一として扱うため、安積永盛・郡山間が重複乗車になる(定期運転の在来線特急がないため新幹線を例示したが、特急「あいづ」など安積永盛通過、郡山停車の列車があれば在来線も対象)。しかし、この区間は取扱規定第151条の対象となっており、郡山で改札を出ない限りは安積永盛・郡山間のキロ数を含まず運賃計算する特例である(逆方向も可、時刻表の巻末の注意書きのほうがわかりやすい)。

 

対応

 この2つの条件を勘案したうえで矢野以遠(坂方面)の各駅と三原以遠(糸崎方面)の各駅相互間にあてはめてゆく。営業規則第16条の2第2項では広島が新幹線・在来線の接続駅にあたるため異なる路線として扱われる。三原→矢野(経由:新幹線 広島 山陽 海田市 呉線)と乗車した場合、同じ経路で運賃計算を行う。

 しかし、この規則が効力を持ったのは東広島駅開業(1988年)後で、それ以前は三原→矢野(経由:新幹線 広島 山陽 海田市 呉線)と乗車した場合の運賃計算は取扱規定第151条・営業規則第16条に基づいて新幹線は海田市を通過する(同じ路線と扱う)ため、区間外乗車の取扱いの特例が適用され、運賃計算上は三原→矢野(経由:山陽 海田市 呉線)となっていた。

 東広島駅開業により三原・広島間の新幹線・在来線を別線と扱う必要が発生し、このことにより以前より運賃計算に係るキロ数が増え、場合によっては以前より運賃が上がるケースが発生した。ここで登場するのが取扱規定第151条の2(海田市・広島間に係る区間外乗車の取扱いの特例)であり、営業規則第16条の2第2項の規定に関わらず三原・広島間を同一線路とみなし、海田市・広島間において途中下車をしない限り区間外乗車をすることができるとある。

 このことにより、矢野以遠(坂方面)の各駅と三原以遠(糸崎方面)の各駅相互間を乗車する旅客が、新幹線に乗車(広島・東広島間を除く)する場合は、三原・広島間を新幹線で移動したとしても運賃計算上は在来線経由とみなし、海田市・広島間についてもこの区間内で途中下車をしない限りは旅客運賃を収受せずに券面表示の区間外乗車を認めることにより東広島駅開業による別線扱いに関わる運賃上昇を抑えたということになる。

 似たようなケースに広島・徳山間があるが、この区間は取扱規定第151条の対象ではなく営業規則第16条の2第2項のみがあてはまるため、新幹線で新岩国以東から徳山を経由し櫛ケ浜方面の経路を取った場合も別線で計算するのみになる。

 

発券

 呉→岡山(乗車経路:呉線 海田市 山陽 広島 新幹線)のきっぷをマルスで出してもらおうとする。そうするとマルスシステムは取扱規定第151条の2に基づいて三原・広島間を在来線とみなした最短経路で販売する(経由:呉線 海田市 新幹線 と表示)。そのため、海田市・広島間で途中下車する場合は海田市から途中下車駅までの往復ぶんの乗車券が必要となる。

 ところが、この条文の最後の一文をみると“取扱いをすることができる”とあるので取扱いをしないことも可能なのである。この場合は営業規則第16条の2第2項に基づいて新幹線・在来線を別線とみなすため、呉→岡山(乗車経路:呉線 海田市 山陽 広島 新幹線)の運賃計算はこの乗車経路と同じになり、海田市・広島間においても追加料金を発生させずに途中下車が可能になる。しかし、マルスシステムはこのシステムに対応していないようで基本的には補充券で対応されるようである。しかし、場合によっては前者より高くつく場合があるので注意が必要。

 

総括

 営業規則第16条の2第2項で新幹線単独駅の隣接駅を発着及び接続駅とする場合は新幹線・在来線を別線とみなすこと、取扱規定第151条の2で矢野以遠(坂方面)の各駅と三原以遠(糸崎方面)の各駅相互間を乗車する旅客が、新幹線に乗車(広島・東広島間を除く)する場合は新幹線と在来線を別線とみなさず、在来線経由の最短の経路で運賃計算をする特例が存在する複雑な状態になっている。

 取扱規定第151条の2、営業規則第16条の2第2項の2つの規則に基づいてこの区間を選択できるのが現状ではあるが、営業キロが伸びるものの海田市・広島駅間で途中下車できる後者に基づいたきっぷはマルスシステムが対応していないこともあって基本的にレアケースと考えられる。

 広島で途中下車する前提で話を進めると海田市・広島間が往復12.8㎞(400円)であるので、本州3社の幹線のみの場合であれば運賃の上り幅が400円以下の160㎞以下、161㎞以上でも12.8㎞を足したときに運賃が同額である(運賃表の同じ枠内に収まる)場合は営業規則第16条の2第2項に基づき新幹線を別線扱いで購入すると安くなるということになる。161㎞超で12.8㎞を足した場合に運賃が繰り上がる場合は、普通に窓口などで買うと取扱規定第151条の2に基づいた向洋・広島間途中下車不可のきっぷが出るので途中下車の必要があれば海田市から途中下車駅までの往復乗車券を用意すればよいということになる。しかし、いずれも広島・三原間(それ以東新尾道・東京間の各駅含む)で新幹線を利用することが前提となる。

 

さいごに

 しっかりと規則・規定を読み解き、路線図が手元にあれば幾分理解も容易にはなるが、かなり複雑な問題であることはこの字数を見るからに明らかといえる。今回の旅行中に意見の相違が出た原因は相手が位置関係を理解していなかっただけと考えられるので、規則を読み解く必要もなかったのではとここにきて感じている。

 呉線矢野以遠(坂方面)各駅(呉・広など)と三原以遠各駅が発着でかつ広島・三原間を新幹線で通過する場合のみに発生、海田市・広島間が区間外乗車の特例(旅客営業取扱基準規定第151条の2)にあたるため改札を出る場合には海田市からの運賃が必要などと発動条件もかなり複雑を極める。ふつうに買えばこの規定を適用したきっぷが発券されるので、無用なトラブルを避けるためにも海田市・広島間で途中下車する場合は別途海田市から途中下車駅までの往復乗車券を購入することを強くおすすめします。

 なお、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めましたが、決してすべてが正しいという確証はありません。参考に活用していただく程度には問題ないとは思いますが、この内容によって生じた損害などの一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

まんがとアレテコ (2/22)

鳥取?車で3時間あればいけるやん!の精神で構えていたら体調不良で出演者変更になるトラブル。この日の段階でそこそこ長期化しており快復を願うばかり。代打は福緒唯さんだが、同郷というのと元A応Pということしか知らない(前回のふくおラボは行きたかった)。

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鳥取ナンバーの取の傍線がやたら長いのがこんなところにも。

行きは加西と用瀬で休憩をとって3時間ほど。それでも開場1時間前なのでだいぶ暇をする。コロナが流行っていて消毒液が置かれたりマスク着用の呼びかけ、座席も間隔を空けるよう異例の案内がされた。

 

定刻15:00にスタートしまずはゲストトーク鳥取といえばというお題で梨がでてきたが、旬は初秋で時節的にはカニが欲しかった感じらしい。ふたりして小さな男の子が好きという謎情報を得たほか、訛りに関しては盛岡より関西弁のほうが矯正に苦労するらしい。かやたん髪伸びたなあと思いつつ福緒さんの外ハネショートええやんとなる。

つぎは応募のあったマンガ515作(交代なければネタにしてたと思った)から最優秀賞と優秀賞、U15賞を選出した表彰式。弊学がこの分野に強いこともあって、なに副学長きてんねんとか思ったのは秘密。国内はもちろんのこと、最優秀賞はタイの方、優秀賞も台湾・中国の方が選ばれるなどグローバルも年を追うことに深化しつつあるらしい。

休憩を挟んで第2幕はゲストおふたりと声優魂最優秀賞・ファイナリストなどの高校生4名によるアテレコ。俺達のなるみんからほぼ1年半が経ったらしいが、この雰囲気のなつかしさはそこからか。

ここらへん参考。

アテレコをして審査員の講評という流れを数度繰り返してトータル100分ほどで終了した。そこから4人乗りのあの窮屈な車でいつもの人とはじめましての人とTOの人を空港まで乗せて夕食となった。

今回の最優秀賞のタイ人の作品がガパオライスの話だったので4人中3人がガパオライス系を食べる展開に。↑にいい感じのキャプションをつけたものの後付けの理由です。

帰りは鳥取空港から無休憩で自宅まで2.5時間。1車線高速の合流車線からBMWにタックルされかけた以外は概ね順調だったが腰が痛い。加速車線はギリギリまで使いましょう。