すぬぺ自由帳

気がついたらどこかにいるやつ。

いさぶろう・しんぺいで行く矢岳越え (12/9)

f:id:pancake_MP:20191213225913j:plain

←吉松 キハ47 8159+キハ47 9082 人吉・熊本→

矢岳にて。キハ140 2125は“かわせみやませみ”の予備車に使われている都合上キハ47のみで編成された。

f:id:pancake_MP:20191213111646j:image

人吉駅(標高106.6m)。左側に観光案内センター、中央に改札、右側に待合室・キヨスク、屋外にトイレ、右端にくま川鉄道ホームと球磨工業高方面に向かう跨線橋がある。右側汽車弁当の建物は駅弁屋の社屋。

f:id:pancake_MP:20191213111648j:image

八代方面はそこそこも本数があるものの、県境になる吉松方面はいさぶろう・しんぺい2往復と普通列車1往復のみ。

f:id:pancake_MP:20191213112354j:plain

1番のりばのきじ馬。

いさぶろう・しんぺいの人吉〜吉松(普通区間)が全車自由席と思い込んでいて直前に指定席券を調達した。自由席が極端に少ない(7席?)というのも、人吉~吉松間の普通列車として地元の方が利用しやすいように設定されている側面はあるため、この区間3往復中2往復のこの列車(いさぶろう・しんぺい)を全席指定にしてしまうと地域住民は相当な不便になる。この区間を通る場合は可能な限り指定席にしたいところだが団体の一行が溢れて大変なことになっていた(車内で指定席発行したようだった)。この列車、途中各駅で5分前後の停車、ビュースポットでも2度ほど止まってくれる。

f:id:pancake_MP:20191213184626j:image

一部座席には観光案内タブレットが置かれており、人吉→吉松間で現在位置に対応して勝手に喋ってくれる。乗車記念スタンプの台紙を映すとARでニョキっと飛び出る機能もあった。進行方向左側が見晴らしがいいのでおすすめ。

f:id:pancake_MP:20191213112754j:image

人吉駅弁の栗めし。9年越しに立売のお爺さん(菖蒲さん)から買う実績を解除。車内にも積込があるがこちらは50円高いので注意が必要。栗が甘くてうまい。ちょうどこの5日前に乗ったFDAの機内誌に人吉駅弁のことが載っていたばかりだった。

f:id:pancake_MP:20191213112612j:plain

大畑駅(標高294.1m)。周辺に人家はなく行違い・給水・休憩目的で開設されたと考えられる。ループ線の中にスイッチバックを有する駅で、開業当時の標高をいかに稼ぐかといった工夫が詰まっている。

f:id:pancake_MP:20191213112734j:image

ループ線の上から。大畑駅は中央やや左奥の少し開けている付近。ここまで山を登ると朝霧の上まで来た。

f:id:pancake_MP:20191213184305j:image

矢岳駅(標高536.9m)。宮崎県との境に接し、鉄道開通により林業や開拓で栄えた。駅長官舎を利用したホテルが付近にあるほか、駅併設のSL館にはD51 170とキハ31の顔出しパネルがあり、SL人吉に使われている58654(8620形)も以前はここに置かれていた。

f:id:pancake_MP:20191213184445j:image

日本三大車窓の一つに数えられる矢岳越え。あいにく薄雲がかかって見通しはそこまでよくなかった。あと2つは狩勝峠姨捨

狩勝峠(2019-7)

新線に付け替えられ経由しなくなったが、長期不通でバス代行となっているため道路で狩勝峠を通過することとなった。

f:id:pancake_MP:20191213214220j:plain

姨捨(2012-3)

今年もWUG長野の帰りに姨捨は通過しているが使える写真がなかったので過去のものを引っ張ってきた。今年だけで三大車窓制覇してるの控えめに考えておかしい。

f:id:pancake_MP:20191213214822j:plain

真幸駅(標高380m)。肥薩線一の宮崎県内の駅であり、県内で最初にできた駅でもある。矢岳から下ってきた列車はスイッチバックしてからホームに入る。名前に反し列車退行事故や土石流(山津波)と不幸もあった。

f:id:pancake_MP:20191213215249j:plain

きっぷ回収箱は鳥の巣になっていた。確かに口も狭く安心。

f:id:pancake_MP:20191213214841j:plain

駅舎外のベンチにいたネコ。野良がやってきているようである。脇に原付が2台ほど止まっていたので地元の方の上着なのだろうか。
f:id:pancake_MP:20191213221339j:image

吉松(標高213m)。人吉から1時間少々の旅は終わって鹿児島県に入る。日豊本線(都城~隼人)より現在の吉都線、八代~鹿児島方面も現鹿児島本線(肥薩おれんじ鉄道を含む)より現在の肥薩線のほうがはやく開通したため結節点となる吉松は交通の要衝となった。そのため機関区など様々な部門が置かれ、海回りが本線となったあとも要衝として栄えたこともあり人口に占める鉄道従事者の割合はかなり高かったという。駅の人吉・小林側には資料館(10~17時)もあり周辺の歴史を知ることもできる。そこまで広くないので列車の待ち時間にさくっと覗くことができる。

f:id:pancake_MP:20191213224307j:image

こちらも駅の北側にあるC55 52。立派な上屋がついていて保存状態もよさそう。これと資料館の間には売店があった。
f:id:pancake_MP:20191213221345j:image

48674(8620形)の動輪。奥には鉄道院と刻印のある柱。吉松の駅前には他にも何か所かあった。場所は先ほどとは改札出て逆方向にある。

 

【乗車録】

人吉→吉松(普通[いさぶろう1号]吉松) キハ47 9082