すぬぺ自由帳

気がついたらどこかにいるやつ。

ブルートレインたらぎ (12/8)

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人吉から列車で30分、多良木町ブルートレインたらぎが今夜のお宿。いわゆる客車ホテルと呼ばれるものだが、寝台区画は基本的に現役当時のままである。開放/個室問わず¥3140/人(斜め向かいの銭湯の入浴料含む)、朝食のパンは¥210で注文できる(3日前まで事前予約制、月・木曜朝は用意不可)。屋根に覆われているので10年弱経つ割には状態はよいが、塗装の割れ、剥がれ始めている箇所も所々あった。

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はやぶさブルトレ末期の人間なので九州夜行は富士/はやぶさなんだろうけど、地域柄なは/あかつきの印象のほうが強い。

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熊本~東京はだいたい16時間くらいかかったらしい。距離にして1300㎞弱。

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 外から車掌室の背面。行先表示設定機・駅名対照表とブレーカー。対照表は回送、試運転、臨時、さくら、みずほ、はやぶさ、富士、あさかぜ(1~4号)、あかつき、彗星、日本海ゆうづる、あけぼの、ここまでで37コマ使っており空白が続いた後69,70コマ目に瀬戸が入っている。

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放送機器類。箱の右側に電源、左側に音量ツマミとオルゴール起動スイッチが。

多良木駅側から1,2,3号車の順でB開放、フロント、B個室の順に連結。入口は2両目の前寄り1ヵ所のみ。他のドアから入ることはできないのでそこのドアを手動で開けて入る格好になる。

 

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1号車(スハネフ14-3)

B開放4人×7区画と車掌室側の2人1区画の定員30人。使われていない区画なのでリネン類は置かれていなかった。はまなすB開放は2度乗ったことがあるが、オーソドックスな夜行列車のイメージといえばこれなのかもしれない。下段にコンセントが追設された。

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片側に寄った通路と収納椅子もオーソドックスな風景。法的な問題で避難誘導灯がついている他は原型に近い。

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車体修繕改修工事を受けているためドアの色も変化が。車掌室側のドアクローザー(上についてるアレ)の調子が悪いのか手を放した途端にバン!と音を立てるので閉まる瞬間までそっとしてやる必要がある。

 

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2号車(オハネ15 6)

寝台区画をほとんど取っ払いロビー・フロントとして使用。ゴミはテレビの下へ(個室のくずもの入れは使用禁止)。おかげで車体構造がわかりやすい。フロントは写真の背後。

電子レンジの下に放送機器。変圧器(みたいなの)と本体の電源を入れれば動作する。マイクが外せなかったので放送は次回に持ち越し。

 

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3号車(オハネ15-2003←オハネ25 1003←オハネ25 107)

上下段9人ずつの定員18人。個室化後は富士・はやぶさ・さくらで使われたようだ。

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下段個室。右上の上段ベットが出っ張っているところに照明のスイッチ。枕元のライトは使えないので消すと真っ暗になる。電気系統の都合で照明以外の機器は動かないが、コンセントはあるので必要に応じて明かりを持ってくるのがおすすめ。転落防止柵、肘置き、踏み台も出てくるところに開放寝台の名残を感じる。3号車のデッキ〜客室間は自動ドアだったため開定位になっていた。

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新製時のオハネ25 107と書かれた踏み台を発見。1区画に踏み台をいくつ置いていたかはわからないが、少なく見積もってオハネ25の原型(2段寝台)は4人8区画+2人1区画の定員34なので9区画、踏み台は少なくとも9つある。ソロの下段も9室なのでそっくりそのまま流用できるわけだ。

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下段から割り振られてゆくらしいので上段に当たるのは残室が半分を切ったとき。コンセントが(見当たら)ないからだと思われるが、空調の都合上上段のほうが3℃ほど暖かいらしい。申し出れば毛布を追加でもらうのも可能とのこと。

 

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実車のトイレは使えないため2,3号車前寄りにトイレ・洗面の小屋が建てられた。

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同じく洗面台も3号車後ろ寄りのもの以外は使用不可。写真(2号車後位)とは違い普通の蛇口だったからだろうか、いや関係ないはず。

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おまけ。毛布も現役当時のものが使われていた。

訪問日:2019-12-08