すぬぺ自由帳

気がついたらどこかにいるやつ。

東京モーターショー2019ポートレート (10/26)

朝5時過ぎに起きて伊丹空港へ。なぜか手荷物検査を一発で通過できないことが多く今回もtake2となった。NH14便は満席で振替募集もやっていたがレジを待っている間に終わっていた。羽田からは国展へリムジンバスで向かうが、今回は青海と有明(西・南1-4)の分散開催のため手前の東京テレポート駅前の青海から見ることにした。

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こちらが一般的に想像される国際展示場(ビックサイト)。今回は青海と区分するためこちら側を有明と呼ぶことにする。

青海のA棟に大型車(いすゞ・ふそう・日野・UD)が、B棟にはトヨタ(車体含む)、ダイハツ、スバル、日産車体が入り、有明には日産自、三菱自マツダ、スズキ、ホンダ、レクサス、ルノー、ベンツ等が配置された。なお、VWアウディ、ポルシェ等出展を見送った海外メーカーも多い。

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いすゞエルガデュオ:リアモニターの近くにiPad miniを縦置きしたような液晶があった記憶。広報は向かい合わせに座席が配置されている区画もあり、昔よく乗っていたブルーリボンの3ドア車を思い出す。これは座席を跳ね上げることなく非常口を開けることができたが、エルガデュオは一般的なバスと変わらずである。シターロに代わり普及が進むか注目される。
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参考:神戸市バス〇魚190(2007-5)

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FL-IR(参考出品車)シートがセンターに配置されているらしい(パンフレットより)。ほかエルフEVウォークスルーバンはエンジンを廃することにより名の通りウォークスルーを実現した。トヨタ・クイックデリバリー(ヤマト配送車でよく使われるアレ)の再来となるか。

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日野はプロフィアHVのほか、フラットフォーマーと呼ばれる無接点充電機能などを持った薄型のシャーシを発表。ボディーを乗せ換えることにより場面に応じたサービスのそのものの移動を目指す。前回同様ダカールラリーのレンジャーも展示されていた。前回(2017年)にスズキのロゴでポーズをとったものが話題になり、今回は日野のほかマツダでも確認できた。

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三菱ふそうでは自動運転技術を搭載したスーパーグレートのほか燃料電池車の小型トラック、エアロクィーン、ローザが展示された。

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UDトラックスでは物流増加、ドライバー不足、環境問題といった問題に対しAIからインフラまでを繋ぐことにより解決を提案した。フロントガラス下に「お先にどうぞ」等の文字を表示させることも可能となっている。

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続いてB棟。スバルブースではレヴォーグプロトタイプが置かれ、立体的にステージが展開されていた。他展示はインプレッサスポーツ、VIZIV ADRENALINE CONCEPT、BRZ GT300。

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EJ20ファイナルエディション

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ダイハツは得意とする小型車において軽規格コンセプトカー4台と市販予定のコンパクトSUV、新型タント、コペンGRなどを展示。絵葉書コーナーがあり、晴海局管理のポストも設置された。

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ハイエースやアル・ヴェル、ノア三兄弟などを手掛けるトヨタ車体からは海外向けハイエースをベースにミニバンにしたグランエースが展示された。年内には販売予定のようである。トヨタ自動車では前回はクラウン、センチュリーと目を引く車が展示されたが、今回ブース内に実車の展示はなく、参加・体験型へと大きく舵を切り、未来のモビリティについての在り方について考える機会となった。

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続いて有明棟はスズキ。写真のハスラーコンセプトのほか、参考出品としてクーペとワゴンに変形可能なWAKUSPOが展示された。見た目はマークⅡブリットに近い。ほか、手押し車や高齢者用カートが見られた。

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西1で大きく存在感を放っていたホンダ。新型fitでもhome,basic,ness,crosstarと4台は見かけたが、高級志向のものを含めて5種が展開されるらしい。ほかEV車や新型アコードやフリードが展示されていた。2輪も含めかなり床面積は広い。

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マツダRX-8を彷彿させる観音開きドアを採用したMX-30を公開した。インテリアにはコルクを用いているが、前身が東洋コルク工業という企業だったことにも由来しておりパンフレット代わりにコルクシートが配布された。

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EVで先を行く日産からはSUVと軽のコンセプトカーがお披露目。ARIYAコンセプトはツインモーター四駆だそうだ。ほかリーフニスモが印象的。

写真はないが三菱自動車からはガスタービンエンジンを用いたPHEVが発表。風貌からして得意とするSUVに近いように感じた。

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ルノーはルーテシア、トゥインゴ,メガーヌを出展。5代目となるルーテシアは新プラットフォームを採用し既に欧州では販売されている。

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レクサスは市販車のほかEVコンセプトカーを初公開。ガルウィングのドアを採用した見た目の強さのほか、インホイールモーターを採用し実用性も両立されている。

ベンツ・スマートでも「メルセデスの“いま”をお伝えする」をテーマに電気車ブランドEQから一般車からAMGまで充実のラインナップ。

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西4の小糸付近と思われる場所にて。見た目がFXで全財産溶かした人にしか見えないと話題になった(らしい)。

 

今回は青海と有明の分散開催となり沿道にも車両展示や小型モビリティの試乗が用意された。徒歩移動以外にも中日臨海、日の丸(所沢ナンバー)、トヨタの自家用バスが用意されていたが乗車待ちが長く、待っている間に歩いたほうが早く移動できる状態になっていた。歩いても休日にはごった返していたので課題も多い。

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自動車業界が100年に一度と言われる変革期のなか、近未来的コンセプトを提案したメーカーが多く、実証段階のものであればEVや自動運転車が見られた。トヨタのように車から離れ、未来のモビリティそのものについての体験型企画が用意されるなどモーターショー≠新製品発表会と変革期に入ったという見方もできる。今回は各ブースで物販を行う企業やガチャガチャも目に入り、ファミリー層を取り込もうとする姿勢も垣間見えた。しかし、VW等一部欧州メーカーが今回出展を見合わせており、上海/北京などアジアの他のモーターショーにどう対応してゆくかという点を会場面など様々な角度から検討する必要があるのではないだろうか。