すぬぺ自由帳

気がついたらどこかにいるやつ。

オロロンライン南下作戦 (7/9)

お盆前というのに腰痛が再発したかもしれません、こんばんは。暑くて眠りが浅いです。こういう時こそ他人の金で焼肉が食べたいです。ところで、週末(イベ名)のチケを出したら下座の端っこでした。どうしてそういう席ばかり出てくるのでしょう。

 

7時すぎ、至って常識的な時間に起床してバスに乗る。乗り場は海員会館南側(国道の1本駅側)にあった。

7月上旬とはいえ15℃くらいととても寒い。見た感じ特に指定はないようだ。

終点まで乗ってノシャップ岬へ行く。道中に朝食を食べようと思っていた食堂があったが9時からだったので小一時間岬で風に晒されることになった。f:id:pancake_MP:20190712160139j:plain

利尻富士がうっすらと見える。8:30頃にも関わらずバスツアーも来ていて朝ぐらいゆっくりさせてやれよと思った。前日はバス道から見えるところに鹿の群れがいたがこの日はいなかった。

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気を取り直して樺太食堂へ。9時10分くらい前に通ったら既に営業中になっていたので入った。2019年シーズンは9-17時の営業のよう。
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メッセージが天井から壁から張られている。

今回は生ウニ三食丼。一番人気はウニだけウニ丼だが、わざと未練を作るスタイル。利尻産のイクラを漬け込んだクリスピーいくらは大粒で触感もしっかりしていて味も染みている。

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帰りのバス。稚内ターミナル方面は空地から出るがこう撮ってみると東急バスが違う世界線にいる感じ (宗谷バスは2009年までの50年間東急傘下だった)。

駅に戻って列車を待っていると佐川のお兄さんが台車に荷物を載せてホームへ入っていった。この列車の稚内幌延で混載輸送が平日限定で行われているそうだ。

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特急だと人も多く動線上で邪魔になって撮れたもんじゃないが普通だと乗る人もまばら。

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輸送の様子。トイレの向かい側のロングシートが使われる。

回しても一周するだけ。本来は出てこないはず。

豊富までは50分ほど。だいたいの窓側とロングシートが飛び飛び埋まるくらいの乗車率。

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駅舎入って左側には喫茶店、右側にはストーブを囲むようにベンチが置かれている。きっぷの販売は右の建物(観光情報センター)に委託。沿岸バスのフリー乗車券・グッズやレンタサイクルも扱う。

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ありがちな味のあるゲート。なんかしっくりくる。

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駅の稚内側に置かれているオエ61 67。元はマニ60 2021、鋼体化以前は...と割と沼の深そうな形式。碓氷峠鉄道文化むら(群馬)、旧上砂川駅(北海道)など、気動車化されたキハ08は加悦SL広場(京都)に保存車が存在する。奥野香耶さんのオタクなので10何年かぶりに加悦は行きたい。

5月から翌4月末までが1シーズンで販売される萌えっ子フリーきっぷ。1日券のみ図柄が2種あるのだが、併せて買った商品の傾向を見て言わずもがなこっちだよねとこれを用意されたのが個人的にツボだった(実際こっちにしようとしてた)。しかし物販は缶バッジとか豊岬ちゃん2種だったんだよなあ。

www.engan-bus.co.jp

沿岸バスのキャラクター紹介ページ。誰がどれだか参考に。

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路線バスは普通のワンステップバス。前乗前降のワンマン列車スタイル。整理券を出した枚数で乗車数を管理しているようなので一日券でも乗車時に整理券を取る必要がある(降車時に出す必要はなかった)。

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降車ボタンが押されたときと発車時にこの画面になる。ちょっと調べてみると他シーズンでは違うキャラが出てきているのでそのごとに変更しているのだろう。

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豊富駅から温泉までは10分ほど。旅館に直行、ぽっけ(案内所)なら豊富温泉、公衆浴場ならふれあいセンターと使い分ける手もある。

入浴前に昼ごはんはエゾシカジンギスカン。見慣れぬ形をした鍋の溝に水を溜めてコンロで加熱というスタイルで最初に水を切らさないようにと言われる。肉はしっかり火を通す必要があるが他の野菜やソーセージは茹でても問題ない。案外クセのない味をしていて地元に店があれば月一くらいで食べたいところ。余談だがソーセージはチョリソーで辛め。

お腹がふくれたところで温泉へ。お湯は湯治利用(アトピーや乾癬の治療)者向けのぬるめ(38℃くらい)と一般客向けの熱め(41℃くらい)の2つが離れた位置にあるので移動の際は着替える必要がある。必ずしも区分されているわけではないようで、‟すぐのぼせるようであればぬるいほうでもいいですよ~”という感じだったので両方入ることにした。

全国的にも珍しく油分が含まれる泉質であり、それが乾癬やアトピーに対しに抗炎症作用をもたらすのをはじめ皮膚に様々な効能をもたらすとされる。石油や天然ガスを含むため湯には油が浮き、浴場内も油くさい。白いタオルを使うと色が乗りそうなので違う色のタオルを用意するといい(販売しているフェイスタオルは黄色)。言うまでもなくタオルににおいは移る。石油のにおいと言ってもパッと浮かばないかもしれないが、ガソリンスタンドに行けば似たようなにおいはする。ちなみに、低温のほうの浴槽のみに治療目的で原油が用意されている。

石油のにおいを纏って温泉街を歩く。といってもバス停1つぶんくらいの端から端が見えるといった規模なので見るものとかもない。豊富温泉バス停向かいのぽっけに物販とカフェが入っているので時間をつぶした。丸1日くらい石油のにおいがした。

羽幌方面のバスに乗ると入れ違いで降りる人がいたので幌延まで貸切になった。天塩高校からも生徒を乗せ走ってゆく。天塩温泉ともう一か所道から外れた箇所で降りるときはその分岐手前でかかる「当該停留所で降りる人はボタンを押してください」的放送でも降車ボタンを押す必要がある。高校生は遠別ぐらいで降りた。

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初山別手前にあった旧羽幌線の遺構。おそらく金駒内橋梁だと思われる。
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ほぼ同じ箇所の前面展望。海が近いところを走るため冬場は大変そう。

初山別からは私服の中高生をぼちぼち乗せて走る。なぜと思ったが羽幌の神社祭の期間中だったためだ。

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どこも祭の景色は大きく変わらないが花屋は初めて見た。ここで初めて見たものと言えばサルの曲芸だろうか、ネコミミがなぜか流行っていた。
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豊富温泉から1時間半ほどで羽幌ターミナルに到着。この便では入れ違いで乗務員交代を実施。

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羽幌ターミナル外観。元々は羽幌駅があったところに整備された。車両や乗務員の拠点は本社よりこちらのようだ。

なぜかこういうことが多い。シャッターに張り紙もなかったし祭事関係か。
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気を取り直して向かったのは羽幌サンセットプラザ(道の駅・ホテル)内の食堂。バス停3つぶんを出店の中通ったりして大変。バスの時間も開店から30分後(実際は45分後)と微妙にきつくて焦っていた。

sunset-plaza.com

ここのキャラの詳細はリンクで。特に沿岸バスとは関係なさそう(触発されたかもしれないが)。

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甘エビといえば増毛の祭りが有名だが漁獲量では羽幌が日本一。

すぐ出てきそうなものということで特産のエビとタコをタネにしたギョウザカレーを注文。4分ほどで出てきて助かったが、途中でバスの時間に余裕があることに気付く。こんなことなら定食にしとけばよかった()。ちなみに本命はえび塩ラーメンだったが殻をめくるのに時間がかかると見込んでパス。逃すと留萌から先の列車がなくなっているので仕方がない。今度は時間を気にせず行きたいところ。

結局時間ができてしまったので本社ターミナルまで歩く。祭りの影響か人が多い。

高速車と町内巡回の小さいバスはラッピング車。

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缶バッジ物販情報200円とお手頃でフルコンプしても今のところ10400円。ただし10月に増税が控えているためそれ相当の値上げは考えられる。

サンセットプラザなどそれを名乗る建物が多いだけに伊達じゃない。

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留萌駅までは1時間25分ほど。20時前だが完璧には暗くならない。留萌駅の2階にはFMが入るが、待合室を除き広い駅舎は使われている様子はない。待合室に入ると高校生くらいのカップルが弁当を食べていた。道内各地方の中規模駅(市町村代表駅くらい)に寄ると待合室で高校生2人が話をしている光景を何度か見かけた。
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留萌から乗ったのはキハ54の普通。出発5分前から乗車できるらしいがそれより少し早く車内に入れた。釧網線のと同じ仕様で座席はR51Cだったが網ポケットがついていた。留萌からは3人ほどで発車し峠下で深川からの最終列車と離合。どんぐりの背比べではあるが向こうのほうが多く乗っていた。深川ではオホーツクの前に岩見沢まで逃げ切る普通が先に出てゆき待ち時間が長い。オホーツク自由席に無事座り札幌まで約1時間。宗谷でもよかったが自由席が.5両こちらのほうが多い。

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まさかのR55。テーブルの色具合も含めてどこか懐かしさを感じる。しかし基本的には3両目のほうが座席のグレードは高いと考えられる。

 

【乗車録】

南駅前→ノシャップ(宗谷バス[1]ノシャップ) 旭川230あ・722

ノシャップ→稚内駅前ターミナル(宗谷バス[1]潮見5丁目) 旭川230あ・729

稚内→豊富(普通/名寄) キハ54-501

豊富駅→ふれあいセンター(沿岸バス/留萌市立病院) 旭川230あ12-01

ふれあいセンター→羽幌ターミナル(沿岸バス/留萌市立病院) 旭川230い14-01

本社ターミナル→留萌駅前(沿岸バス/留萌市立病院) 旭川230あ15-03

留萌→深川(普通/深川) キハ54-512

深川→札幌(オホーツク4号/札幌) キハ183-4559