ノートルダムが燃えたと思えば夕張の石炭博物館の模擬坑道内から出火。今季どこかしらで行こうと思っていたけどもたいへん厳しい状況で3月の特別開館のうちに行っておくべきだったと後悔。実際、スキーシーズンはあと1週、夕張支線はあと数日で廃線という中で後回しになるのは仕方なかったうえ、現地に入ってから特別開館ということを知った。いつまでもあると思うなというやつである。模擬坑道とはいえ実際に炭層が露出していてそこから燃えたらしい。
この日は筑豊の炭鉱関連の博物館を一日かけて回ろうと7時過ぎの電車で折尾へ向かう。max9両かと思っていたが415系12両の快速が走っていてびっくりした(こなみ)。乗った快速はラッシュ逆方向なのか割と空いていた。折尾の構造は相変わらずよくわからない(最近地下化されたらしい)けど7番線から出た列車は一旦地下に潜って小倉方面に延びる線路(A,Bホーム)と合流した。直方までは約20分、バス停はロータリーではなく階段降りてUターンしたところのローソンに隣接。宮若市役所行きはおおよそ時間1本で石炭博物舘までは40分ほど。
赤のミライースとともに。
近くにいたノラ。めっちゃ近寄ってきたがガリガリ引っ掻いてきて痛かった。
話し手のおじいさんの小さいころは貨車に釘を轢かせて小刀を作っていたとか、貨車にぶら下がって踏切の渡り板に足をぶつけたアザが親にバレて怒られたり。炭鉱の機械工として閉山まで従事する。人口は多い時に5万2千(現在は合併して3万ほど)。掘削による地盤沈下によってできる池でときどき溺死事故があったらしいが、ボタ(ズリ)山の石を使って凹みを埋めたという。この人は手先が器用で私設学校の1/150や炭住の模型を作っている。記念舘もその学校を使っている。貝島炭鉱や貝島太助翁の功績についての展示がメイン。
アメリカロコモチーフ製造所製のCサイドタンク機関車。主に充填する土砂を運搬していたようだ。
現在でも現場で使われている"ご安全に"もここ発祥。
炭層の図。ボーリング調査の結果だろうか。
バス停から記念舘までの道もこんな感じに炭住でしたよオーラが半端ない。
来た道を戻って今度は直方の記念館へ。駅から徒歩10分前後。
道中の跨線橋にて。直方の構内はだだっ広いのだが理由は後でわかった。
さび止め塗装中はコッペル32。
筑前4氏(麻生・貝島など)・豊前1氏(安川)によって筑豊石炭鉱業会が発足したために筑豊という語ができたことや粉塵爆発のこと。ガス検知器よりもカナリアが敏感だとかいう話(地下鉄サリン事件が例)。炭鉱切符を配給し現金化には手数料を3割取って労働者を囲い込んでいたなど。館長は国鉄マンであったため、直方が扇の要となり沢山の炭車をつないで若松から船で出荷されたり、八幡製鉄所に運び込んでいたと炭鉱以外とくに交通面のことも説明が詳しくあった。また、石炭鉱業会でレスキュー隊を組織し、練習坑がこの中にあったりかなり貴重なものの展示も多い。産業近代化で論文を書く学生が多く訪れるというがお世話になるのかもしれない。写真右側が筑豊石炭鉱業組合直方会議所の建物。
C11-131、後ろはセム1。館長が初めて乗務した機関車らしい。
練習坑の説明書き。左側は炭鉱で使われていたディーゼル機関車。
建物内は炭鉱の地図や直方駅配線図、別館には先述の貝島、安川、麻生各氏や組合に関する資料。麻生グループのHPにも紹介がある。
直方駅構内に3つあった転車台のうち1つを再利用した跨線橋。1つは現役、もう1台は不明。
こんどは田川市の石炭博物館へ向かうべく平成筑豊鉄道へ乗る。直方の博物館で既に列車を1本遅くスライドさせているためけっこうシビアな時間。
NDCのディーゼルカーだった。だいたい3セクにいる新潟トランシスってこの顔してる気がする。伊田線は石炭輸送で複線化された名残で現在もその状態になっている。
天気がいい日はでかけよう
— すぬぺ (@yoppi_cheese) 2019年3月28日
電車に乗ってちょっと遠出しよう
田園風景 すてきな野菜もとれる pic.twitter.com/w3AcVM2dfa
\田んぼの様子が/豊作!豊作!
だいたい35分で田川伊田に到着。後藤寺行きは50分後なのでその間に田川市石炭博物館へ駆け足で向かう。
炭鉱の断面図
採炭光景
視覚的資料がかなり多い。
屋外には明治~昭和期にかけての炭住を模した建物が並ぶ。
また、作業機械の展示も豊富。
2階には画家の山本作兵衛の展示もあったが撮影禁止のため割愛。
館外には竪坑櫓とケージも展示されている。
伊田から一駅だけ乗って後藤寺で乗り換えて新飯塚を目指す。飯塚の博物館は空いているはずだが臨時休館だったので次回へ持ち越し。篠栗線の快速で博多へ戻り、天神方向へプラプラ歩くがキャナルシティ行ったことないよなあとなり足を延ばす。大道芸をやっていたので眺めたあと、腹が減ったので一蘭へ。全国どこ行ってもあるっちゃあるが突っ込んではいけない。
ココイチの甘口しかダメなので辛みはよけまくる。
再び天神まで歩いてなんとなくサンマルクに入った。
改札やホームを見下ろすような構図の喫茶店すき pic.twitter.com/bOc7jW8Zum
— すぬぺ (@yoppi_cheese) 2019年3月28日
【乗車録】
博多→折尾(快速/小倉) クモハ813-301
折尾→直方(普通/博多) クハ812-1003
直方→石炭記念舘前(西鉄バス[10]宮若市役所) 筑豊200か419